メールマガジン

2024-09-04 : 《BeMapニュースレター・号外》26回目の創立記念日を迎えるにあたって

いつも大変お世話になっております。株式会社ビーマップでございます。

本日9月4日(火)は弊社にとって26回目の創立記念日となります。
本メールマガジンをお受け取りいただいている皆さまにおかれましては、この間格別のご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。

創立記念日にあたり、弊社代表取締役社長 杉野文則より、皆さまにご挨拶申し上げます。

本日9月4日は、当社の創立記念日です。
おかげさまで創業から26年が経ち、27年目に突入することとなりました。

もともと、日本油脂株式会社(現日油)に籍を置くケミカルエンジニアだった私が、趣味のパソコンいじりが高じて、いろいろなソフト作りをはじめ、当時の上司だったIさんのお手伝いをしながら、社内で自身の事業を立ち上げてきました。
ところが、会社全体の業績が悪くなった途端に、それらの事業を売却することになってしまいました。こんな状況下でも、当時の勤務先の専務取締役の方、日本ビクター、トヨタ系などの企業、さらには友人たちまでもが出資という形で応援してくれることとなり、辞めるつもりはなかった日本油脂を辞め、新しい会社ビーマップを立ち上げることになりました。
ただ、前勤務先からの事業譲渡という形での立ち上げとなったことから、実際に新会社を設立するまで、金銭面や譲渡時期などを巡って紆余曲折があり、文字通りすったもんだの末に9月4日の設立となりました。正直申し上げて、この時ばかりは日本の大企業は辞める者には冷たいんだなと、つくづく感じたものです。

創業当時、ベンチャーと呼ばれる企業が注目されているような風潮も一部あるにはありましたが、実際には「ベンチャー企業は一般企業では勤まらない半端者が経営している」というイメージが、まだまだ社会的には広く根強くあることを、当時私自身は痛感しておりました。日本油脂という東証一部企業の名が入った名刺を失った私なんぞ、誰が相手にしてくれるのかとの危機感を、それはそれは切迫したものとして抱かざるを得ない毎日でした。そこで、前勤務先在籍時から私が作り上げてきた鉄道乗継案内のソフトをJR東日本企画様にライセンス提供すること、当時のNTT様が展開していたPHSのサービス運用を引き継ぐことの確約を得て、新会社は創業当初から大手企業とのアライアンスを主軸とした形で事業をスタートでき、その後も順調に成長させることができました。
その後には、J-Phone(当時)の写メール関連の開発もさせていただきました。

と、こんな感じで、波はありましたが、大手企業の陰で一所懸命頑張り、支えてもいただきながら、何とか事業を継続することができました。

しかし、そのような状況はコロナ禍で一転します。

大手企業ですら苦戦を強いられ、当社へ配慮いただく余力もなくなる中で、当社独自のビジネスモデルを立ち上げなくてはならなくなりました。そのような状況の中、日本のスタートアップ企業の経営者に、インドをはじめとした海外視察にお連れするお手伝いをさせていただく機会があり、そこで大きな発見がありました。四半世紀以上前に、現在のスタートアップ企業と同じような形で会社を立ち上げ、経営してきた経験のある自分なら、もっと大きなことが世界に向けて出来るのではないかと。

人のマネをするのは絶対にイヤな自分の性格もあって、独自のサービスにこだわり、鉄道関係では受益者負担デジタルQRきっぷ「とくチケ」、電力スマートメーターをAIクラウドで看視するサービス「おうちモニタ」、Wi-Fiおよび遠距離無線通信を活用するサービスの提供、家中の家電をIoTでコントロールするmatter製品の展開、メーカーと流通業の垣根を取り払った販促を手がけるMMSマーケティング、エンタメのプロジェクトと組んで街を楽しく活性化する「THE NEXT TOWN」、コンビニのマルチコピーを使った「こんぷりん」などなど、近年になって数々の当社独自のサービスがスタートしています。
これからも一見奇抜に見えながらも、その実、世の中に広く貢献するサービスをどんどん提供していきます。
コロナ禍では大変な思いもしましたが、当社にとっては逆に大きなチャンスになったのだと、今では確信しております。

実は当社の創立記念日は、Googleが誕生した日でもあります。同じ日に設立しながら雲泥の差が開いてしまいましたが、少しでも近づけるよう、気概を大きく持って、これからも頑張ります。
引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年9月4日
株式会社ビーマップ 代表取締役社長
杉野 文則
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