メールマガジン

2004-09-21 : 第35回 メコンプロジェクトの紹介

___________________________________
||))
||ヽヽ     ビーマップ メールマガジン 発行日:2004/09/21
||丿丿eMap
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆★☆
┃ 第35回 メコンプロジェクトの紹介
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

今回は、9月1日に発表した、日本貿易振興機構(JETRO)の「先導的貿易投資環
境整備実証実験(J-FRONT)」において受託した「日・タイ連携によるメコン流
域における情報通信ネットワーク(携帯無線IP電話)の規格整備ならびに構築実
証事業」、通称メコンプロジェクトについて、担当取締役の駒井がご説明いたし
ます。

=======================================================================
●無線LANおよび無線IP電話(VoWAN)の実証事業を、タイ国立メィファルアン大
学などで実施
=======================================================================

まず、J-FRONTとは、日本の独立行政法人であるJETROが、日本企業の製品や
サービスを東南アジア向けに輸出展開する企業などに対する活動サポートの一環
として、現地での実証実験等の費用を、1案件につき最大1億円まで拠出する制度
です。対象分野である、知的財産権、基礎認証、物流、環境・省エネ、産業人材育成
においてそれぞれ公募による申請が行なわれ、基礎認証分野のひとつとして私た
ちのメコンプロジェクトが採用されました。
このプロジェクトは、現在電話線や通信回線が十分に行き渡っていないメコン川
流域や山間部において、日本企業の通信・ソフトウェア・ハードウェア・インフ
ラの技術を応用し、無線IP電話による通話や無線LANによるデータ通信を可能に
するための実証実験を目的にしています。
具体的には、まず第1フェーズとして大学の構内における屋内無線LANシステムと
IP電話システム、次に第2フェーズとして校外への同システム展開により、将来
河川をまたいだり市町村間をつなぐため、より実用に即した実証実験を行なう予
定です。これを、タイ北部で国境に近いチェンライに位置するタイ国立メィファ
ルアン大学(www.mfu.ac.th)において、実際の使用状況とほぼ同じ擬似環境を
作り、上記の両方を段階的に検証します。この大学は、広大なキャンパスを有す
る美しい大学で、敷地内の建物間でも数キロの距離があるため、このような実験
が可能なのです。

=======================================================================
●ビーマップは、モバイルインフラのエキスパートとして産学共同プロジェクト
チームに参画
=======================================================================

このプロジェクトは、ビーマップ社長の杉野と、当社の良きビジネスパートナー
でタイの政府や現地機関に強いネットワークを持つパシフィック・コンサルタン
ツ・インターナショナルの原氏他複数名が、メコンエリアの開発について議論す
る中で、電話線を引いていない地域に最初から無線の通信システムを構築すると
いうアイデアを発案したしたことがきっかけとなりました。その実現の方法を検
討している過程で、J-FRONTの募集を探り当て、当社のパートナーである各企業
に参加を呼びかけ共同で応募し、JETROより受託することが出来たのです。
ここでご注目いただきたいのは、このプロジェクトチームが提供している技術の
先進性です。NTTドコモの第3世代携帯通信技術、NTT東日本の子会社でもある
NTTブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)の無線IP電話技術、ビーマップ
の無線LANで培ったコンテンツ配信システムAirCompassの技術、通信機器・イン
フラ構築に実績のある長野日本無線およびCPテレコムのノウハウ、そして早稲田
大学国際情報通信研究センターの松本教授の知見、これら全ての融合が、将来的
に大きな可能性を秘めた当プロジェクトの原動力です。そして、タイとの太いネ
ットワークを活用しプロジェクト全体のコーディネーター役となるのがPCIです。
ちなみに、ここで使用するIP携帯電話の端末はOSとしてWindows CEを搭載して
います。そのため、PDAとほぼ同等の機能性があり、インターネット接続によ
るブラウズやメール送受信が可能なだけでなく、コンテンツ配信時にはビーマッ
プのAirCompassを搭載することも、有効な選択肢のひとつとして考えられます。

こうしてビーマップは、モバイルインフラのエキスパートとしてこの産学協同チ
ームに参画することになりました。私たちがこれまで地道に培ってきた無線通信
技術と、パートナー企業とのネットワークの双方を活かせるチャンスとして、こ
のプロジェクトに寄せる興味と将来的な期待は尽きることがありません。また個
人的にも、タイ政府側との折衝でバンコクを訪問した際には、タイ首相の最高政
策顧問であるパンサック氏にプレゼンテーションを行い、また現地側の技術パー
トナーとなるNECTEC(National Electronics and Computer Technology Center)
と提携関係を構築するなど、非常に刺激的な経験ができる機会となっています。
また、タイ政府及びメコン川流域の国々からも熱い期待を頂いております。

=======================================================================
●ビーマップにおけるメコンプロジェクトの位置付けと将来的な可能性
=======================================================================

この実験では、まず10月初旬に第1フェーズの現地環境構築、そして11月上旬に
第2フェーズの現地環境構築を行い、今年度いっぱいをかけて実証実験と、タイ
政府およびJETROへの報告を行ないます。その費用はJ-FRONTにより拠出され、
またプロジェクトもチームとして推進していくため、その課題・リスクと実績・成果も
パートナー企業各社と共有することになります。
今回のプロジェクト対象範囲は、無線LANおよび無線IP電話(VoWAN)の実証実験
を主要な目的にしています。メコン川流域という今後の経済発展が見込まれる地
域で、通信インフラの構築という社会的重要性が非常に高い案件について、公的
なスキームを活用しながら、大手企業パートナーおよびタイ政府、現地企業と共
に取り組むことは、ビーマップにとって事業面・将来性の両方に大きな意義をも
たらすことでしょう。そのような発展性を常に視野に入れて、このプロジェクト
に取り組んでいます。

=======================================================================
●今後の展開について
=======================================================================

メコンプロジェクトは、現在第1フェーズの構築のために、本件担当の大谷がメ
ィファルアン大学において、準備に取り組んでいます。メィファルアン大学のワ
ンチャイ学長・テッド副校長以下、本プロジェクトにかける期待は非常に大きな
ものがあります。とりわけ期待が高いのは、コンテンツ配信を含む今後のアプリ
ケーションの展開です。当社のシステムをこの地域全体に活かせる可能性は非常
に高いと思っています。実証期間を通じて立案・提案を進めていきたいと考えて
おります。その現地レポートは、プロジェクトの進展に合わせて大谷がお伝えす
る予定です。います。


(株)ビーマップ取締役
駒井 雄一


厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂

■「ビーマップメールマガジン」の著作権は(株)ビーマップが有します。
 新聞・雑誌および各種媒体への転載の際は、必ず(株)ビーマップに了解を得て
 ください。
■本メールマガジンに含まれる情報に関しては細心の注意を期しておりますが、
 その正確性、完全性、有用性について保証するものではありません。
■本メールマガジンは当社株式への投資を推奨するものではありません。
 売買等のご判断は、ご自身の自己責任において行われますようお願い致します。
■本メールは、等幅フォント(MSゴシック、Osaka-等幅)で最適にご覧いただ
 けます。
■メールには署名をお願い致します。お名前、フッタのないメールや内容によっ
 ては必ずしもご返答できませんので何卒ご了承くださいますようお願い致しま
 す。
■ご登録情報メールアドレスの変更・登録解除は以下のサイトからお願い致しま
 す。
 http://www.bemap.co.jp/ir/mailmagazine.html
■ビーマップメールマガジン
 発行/編集:株式会社ビーマップ
 tel:03-3919-3172 fax:03-3919-4435
 http://www.bemap.co.jp e-mail:mailto:ir@bemap.co.jp

厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂
一覧へ