メールマガジン

2003-11-10 : 第19回 ヨーロッパ出張報告

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||ヽヽ     ビーマップ メールマガジン 発行日:2003/11/10
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┃ 第19回 ヨーロッパ出張報告
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今回は、10/11~10/18にかけての私のヨーロッパ出張についてご報告します。

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◆視察目的はヨーロッパの現状認識のアップデートとネットワーク作り
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まず、今回の出張は日本能率協会の海外企業視察プログラムとして毎年開催され
ているもので、私も継続的に参加しています。今回の主要な目的は、ヨーロッパ
の携帯電話通信事情、とりわけ第3世代携帯の状況のアップデートと、ネットワ
ーキングです。主な視察先は、スイスでのテレコム世界電気通信展、フランスの
SIMカード(認証機能を持つメモリーチップ)会社のジェンプラス、携帯端末・
通信設備メーカーのアルカテル、イギリスの携帯OS開発会社のシンビアンでした
。NTTドコモ・ユビキタス事業部の方や、NEC、富士通などの方々とご一緒し、各
所を廻って来ました。

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◆ヨーロッパは現在2.5世代が主流、第3世代はその次に
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今回の視察では、現在のヨーロッパの携帯電話は日本と韓国といった携帯先進国
に比べてかなり開きがある、というのが私の率直な感想です。ヨーロッパでは、
GSM方式にパケット通信規格を付加した2.5世代と呼ぶべきGSM/GPRS方式が現在の
主力で、第3世代携帯への進化にはまだまだ時間がかかりそうです。もちろん去
年に比べれば、今年のテレコム世界電気通信展ではより多くの第3世代関連の出
展がありましたが、それでも韓国やアメリカ、日本企業の出展の方がずっと元気
がありました。
特に注目すべきは第3世代の2大方式である日欧のW-CDMA(NTTドコモやボーダ
フォンが採用)とアメリカのクアルコム方式(米クアルコムやKDDIが採用)の勢
力争いです。ここにおいてどちらが優位に立つかで、携帯電話業界の将来動向が
決まってくるのですが、現状のヨーロッパが2.5世代に留まっているとなると、
今後W-CDMA陣営は巻き返しのためにかなり奮闘せねばならなくなるかもしれませ
ん。

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◆欧州内でも地域差あり、カメラ付携帯の普及はこれからに注目
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また一言でヨーロッパといっても、新世代携帯の普及度合いにはかなり地域差が
あります。例えば、北欧地域では日韓とあまり差がないくらい多様な使い方が一
般化している一方で、英仏では携帯電話を使ったサービスがようやく始まったば
かりのように感じられました。またカメラ付携帯はボーダフォンの新機種から対
応が始まりましたが、通信速度が遅いため、画像のような大容量データの送受信
が普及するのはまだ時間がかかるかもしれません。またコンテンツでは、やはり
着メロやゲームに人気が集まっています。これについては、国や文化の違いはあ
まり関係ないようですね。

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◆ヨーロッパの近々のニーズは「携帯通信+無線LAN」か!?
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このように、ヨーロッパ市場は日本に比べて、まだまだ進化の余地が残されてい
ます。そしてこれから起こる動きは誰にとってもビジネスチャンスになるので、
私たちビーマップも継続的に市場やニーズの変化をウォッチしていきます。その
中で私が抱いている仮説は、データ通信における「携帯通信+無線LAN」切替型
のハイブリッド端末の登場です。これは、携帯端末やモバイルPCでデータの送受
信を行うときに、そのエリアに応じて無線LANと携帯通信を自動的に切り替える
方式なのですが、これについては日本よりもヨーロッパで先に普及が始まるかも
しれません。その際にはわが社の無線LANコンテンツ配信システム「AirCompass」
にも大きなチャンスが訪れるのではと期待しています。ただ、この具体像はま
だ全く見えていないので、将来的な夢として温めている段階です。


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◆ネットワーキングはやはり刺激的
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こうした視察や展示会、業界パーティーなどで同業他社の方々とお会いするのは
、ビジネス上のネットワーク作りにとても有効ですし、一人の経営者としてもと
ても刺激になります。話が前後しますが、10月にボーダフォン主催の社名変更に
あたってのパーティーに出席した際に、ソニーの出井会長やNTTドコモの立川社
長、エッジの堀江社長、アクセスの荒川社長といった有力企業のトップとお会い
する機会がありました。(とりわけソニーの出井会長と名刺交換した際に「頑張
ってください」と激励されたのには大変感動してしまいました。)その席で、ア
クセスの荒川社長からテレコム世界電気通信展の話を伺っていたので、スイス視
察時にブースを訪問して一層親睦を深めると共に、販促グッズなどのお土産をい
ただいてきました。
このような日常的な交流やネットワーキングが、新たなビジネスの源泉になるか
もしれないと、密かに期待しています。


次回は中間決算説明会の報告をする予定です。配信は11/25(火)です。

(株)ビーマップ 代表取締役社長
杉野 文則


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